
ニキビや吹き出物がなかなか治らないと、憂鬱ですよね。皮膚科でステロイドというと副作用も心配でしょう。
ニキビ肌をきれいしたいと望んでいらっしゃる方は、女性ならば多いことでしょう。ハーブティは、時間はかかりますが、続けていただければ、ニキビの炎症をなおし、ニキビ跡も修復し美肌に戻してくれるものがあります。
ハーブティなら、副作用もないですから、安心ですね。今回は、ニキビ肌の方におすすめしたいハーブティをご紹介しましょう。
1.ビタミンCのパワーでニキビ肌を修復するローズヒップティ
ローズヒップティとは、野バラの実の果皮を粉砕し乾燥させたお茶です。一般に飲まれるのはドッグ・ローズの赤い実。歴史はそう古くもなく、第二次大戦の食力不足の時、たまたまローズヒップの栄養に気付いたことから、現在のローズヒップフィーバーに火がつきました。
なにせ、ビタミンCが、レモンの20倍も含有されているというのです。今では、ニキビ対策に有効だと注目されています。それというのも、ビタミンCには高い抗酸化作用があり皮脂分泌を抑えますし、「抗炎症効果」「メラニン色素還元作用」もあるので、ニキビを出来にくくしてくれるし、皮脂の分泌を抑えることで毛穴に皮脂がつまりにくくなりますから、ニキビが出来にくくなります。
それ以外にもビタミンE、食物繊維、鉄分、カルシウム、リコピン、βカロチンが豊富に含まれていていますから、飲み続けることで肌質が変わってくるのが実感できるでしょう。
♦ビタミンCがコラーゲン生成を促進しニキビ跡の凸凹も復元
ニキビ周辺の角質はシミができやすくなっていますが、ビタミンCのメラニン色素還元作用により、黒色メラニンを薄くしてくれ、ニキビ跡の色素沈着も薄くしていく作用があります。
気になるニキビ跡の凸凹も、ビタミンCがコラーゲン生成を促進してくれますから、目立たなくなるでしょう。ビタミンCはコラーゲン生成に不可欠な栄養素です。積極的にビタミンCをとっていただくことでコラーゲン生成を促進し、ニキビあとの凸凹も目立ちにくくなります。
ともすれば、胃腸系の不調や便秘などがニキビの原因ともなりますが、ローズヒップティは食物繊維も豊富に含んでいますから、便秘や胃腸不全を解消してニキビ予防に寄与してくれます。もうひとつローズヒップティのすごいところは、ビタミンPの存在です。
ビタミンPは、ビタミンCを熱から守る働きがあり、さらに、リコピンは、ビタミンCの吸収を助ける働きを持っています。
ローズヒップティは、このビタミンPやリコピンの成分によって、ビタミンCを効率よく吸収できるシステムを持っているのです。まさに、ニキビ肌修復のためのハーブティのようです。他には、美肌効果、アンチエイジング効果、免疫力向上の効果などがあります。
その飲み方ですが、砕かれた実にお湯を注いで飲みます。実の方にまだ十分な栄養成分が残されています。ですから、沈殿している粉のような部分も飲んでしまいましょう。
2.イエロードックルートティは皮膚系の症状に効くハーブティ
イエロードックルートは、ヨーロッパや西アジアが原産。タデ科の多年草で、抗菌作用に優れていますので、昔から薬用ハーブとして利用されてきました。様々な皮膚疾患に効果を発揮します。
成分はアントラキノン配糖体、シュウ酸、タンニン、鉄、ミネラルなど。皮膚の疾患に効果的で、ニキビ、かぶれ、かゆみなどを和らげてくれます。そのうちのタンニンに収れん作用もあるので、ニキビ肌を引き締めて改善しつつ整った状態にまでしてくれます。
♦多い鉄分が赤血球を作り胆汁の分泌を促進する!
イエロードックルートティには緩下作用があり、便秘も穏やかに解消してくれますし、鉄分を多く含みますから赤血球を作る作用が、胆汁の分泌を促進し、肝機能の働きを強くします。
また、利尿作用によるむくみ解消や、デトックス効果もありますから、こうしたことから皮膚にもいい影響を与えていくことになるのでしょう。ニキビと便秘、そしてむくみにも効果的ですから、皮膚の状態が気になる女性には、うれしいハーブですね。使用部位は根です。
スパイシーな香りはしますが、味はなく、ほのかなにがみと土の香りが残るのが特徴です。シンプルなお茶なのでシングルでも抵抗無く飲めますが、ペパーミントやダンデリオン、リコリスなどとのブレンドは人気が高いようです。
茶葉小さじ1杯に対し、熱湯を注いで5分程蒸らして出来上がり。腎臓結石の既往症の人は注意してください。
3.「オレウロぺイン」がニキビアクネ菌と対決するオリーブティ!
オリーブは北アフリカや地中海沿岸が原産で、キンモクセイ科のハーブ。「オリーブオイル」はポピュラーですね。
オリーブの葉は、平和の象徴とされています。オリーブティは、このオリーブの葉でいれたお茶です。このオリーブティの効能で優れているのは、抗菌・抗ウィルス作用が高いこと。100種以上の病原菌に対して効果を発揮。
もちろん、ニキビ菌にも効くのです。また、オリーブ葉に含まれる「オレウロべイン」には、風邪やインフルエンザにも効力があり、むろん、ニキビのアクネ菌に対応する抗菌作用もあります。
♦オリーブティはコラーゲンの生成を補助
オリーブ葉に含まれている「オレウロペイン」はオリーブだけのもので、これがコラーゲンの生成を助けるのですね。
この作用には抗酸化作用もあるため、アンチエイジング効果が期待できるのです。オリーブの葉はコラーゲンの生成を助け、乾燥に負けないしっとりした肌にする成分を含んでいます。
オリーブティには、このコラーゲンの働きによって、凸凹したニキビ跡の肌も弾力のある肌に復元してくれる機能を持っていることが特徴と言っていいでしょう。食物繊維やビタミンCやミネラルは、左程多いわけでもないのですが、この体内でコラーゲン生成するのを補助する機能は、他のハーブティにはない機能なので、ニキビ肌の人にとっては、得がたいメリットといっていいのかもしれません。
その他には、抗菌力をあらわすものとして、風邪やインフルエンザにも有効です。オリーブの主成分はルチン、ヘスペリジン、ルテオリン、ビタミンE。こうした成分により、血糖値の低下、血圧低下、利尿作用、鎮静効果などがあります。
味にクセがないですが、若干にがみがあります。オリーブのほのかな香りも感じられます。飲み方は、ティースプーン1杯に熱湯を注いで蒸らして出来上がりです。
4.湿疹や皮膚炎の緩和に作用するレッドクローバーティ
レッドクローバーは、ヨーロッパが原産マメ科の多年草で、クローバーの一種です。浄化のハーブとして古くから使われていました。
浄化作用に優れているため、肌のトラブルにも有効で、湿疹の緩和、皮膚炎の緩和など様々なトラブルに作用します。成分は、フラボノイド、フェノール類、クマリン、イソフラボン、サリチル酸塩 。
大豆と同じイソフラボン成分があることから、女性ホルモン・エストロゲンのホルモン作用で 更年期やPMSに症状にも効くことで注目を浴びています。
♦レッドクローバーはエストロゲンホルモン仕様の機能がある
生理前になると肌のバリア機能を高めてくれるエストロゲン分泌が少なくなって、プロゲステロンの分泌が増加してしまいます。このプロゲステロンの分泌量の増加が、皮脂の分泌促進が過剰にし皮脂が毛穴をふさいでしまうことが、ニキビができる原因なのですから、エストロゲンホルモン仕様の機能があるレッドクローバーは、周りめぐってニキビ対策ともなっているのでしょう。
飲み方は花を5つ程潰して、7分煮出してつくります。味はマイルドなクセのない風味です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
- ビタミンCのパワーでニキビ肌を修復する「ローズヒップティ」
- 皮膚系の症状に効く「イエロードックルートティ」
- ニキビアクネ菌と対決する「オリーブティ」
- 湿疹の緩和、皮膚炎の緩和に「レッドクローバーティ」
ニキビ肌の方に、効果がありそうなハーブティ4点ご紹介しました。あなたのニキビ肌の状態に合わせてお選び下さい。