慢性的な便秘にも!体質を改善したい時に飲みたいハーブティ5選

慢性的な便秘は悩みですね。下剤などを使用すると、常習化するので避けたいですし、できたら、副作用がない方法で便秘を治したいものです。
代表的な便秘解消成分は、消化促進作用・整腸作用・ストレス緩和です。便秘の原因は人それぞれですから、原因に合ったハーブを見つけられることも大切でしょう。ハーブティと一口に言いますが、たくさんの種類があります。
便秘を解消する目的で利用するには、お茶のように飲む方法が良いでしょう。水分も摂れますし、ハーブティの中には食物繊維をたくさん含んでいるものもあります。
ハーブは薬ではないので癖にはなりにくいですし、ご自分に合うハーブティが見つかれば、ゆっくり体質を改善しながら便秘解消という目的に到達することができるでしょう。
今回は、便秘体質を改善できるハーブティをご紹介しましょう。
1.「センノシド」が直接腸に働きかけるキャンドルブッシュ
キャンドルブッシュは、別名ゴールデンキャンドル。キャンドルブッシュは、インドネシアやアメリカ、マレーシアなど亜熱帯地域に自生するマメ科の植物で、古くからインドネシア王室の貴婦人達の間で美容やダイエット、健康維持のために活用されてきました。
現在でも、葉や茎等には抗菌の作用の物質が含まれているため、民間薬として皮膚病などの薬としても活用されています。ビタミン、ミネラル、リン、鉄、カルシウム、マグネシウム、カリウム、亜鉛、セレン、アントラキノン、フラボノイドなど驚くほどの成分が含まれていて、葉を煎じて飲めば便秘改善に効果があるとされています。
♦通常通りの摂取ならば、センナよりも優しい効き目
キャンドルブッシュには、直接腸に働きかける「センノシド」という成分が含まれており、下剤作用があります。自然の生薬ながら、頑固な便秘もサポートできるハーブティです。
体の調子を見ながら量を調節して飲むことが必要でしょうが、通常通りの摂取であれば、センナよりも優しい効き目となります。それでも、薬ではなく食品の位地付けですから、食物繊維他ビタミン、ミネラルなどが同時に取れるのはうれしいですね。
ただ、お子さんなどには、慎重にして、医師と相談なさったほうがいいでしょう。
2.「過敏性大腸症候群」なども正常に導くフェンネルティ
フェンネルの種は、フレンチ料理などでスパイスとして魚料理にも使われてきました。
地中海沿岸の原産で最古の作物の一つといわれ、セリ科ウイキョウ属 多年草。利尿、滋養強壮の他に解毒の効能もあり、デトックス効果も持っています。フェンネルの効能は消化器官にも効果を持っていて、整腸作用、消化促進になど効能をみせ、ストレスの緩和にも効果が及びます。
♦滋養も加えて腸内環境を整える効果
このフェンネルは、また、便秘解消にも効力を持ちます。例えば、便秘と下痢を繰り返す「過敏性大腸症候群」とかのお腹の痛みを和らげ、過敏になった腸のぜん動運動を整え正常なお通じへと導いてくれます。
解毒の効能があり、体内に溜まった毒素を外に排出する解毒の働きもあるため、そういう意味で体質改善の便秘解消にも良いハーブとも言えるでしょう。便秘にも効果があり、同時に滋養も加わって、腸内環境を整えてくれる働きもあると言われています。
ティには、種子を用います。フェンネルのハーブティですが、味はスパイシーな風味です。フェンネルティーの飲み方としては、小さじ1をつぶしてお湯に入れ、5分蒸らして出来上がり。
3.ダンデライオンのペクチンが腸の蠕動運動を促進
ダンデライオンとはダンデリオンともいい、西洋タンポポのこと。キク科タンポポ属で、よく道端に咲いているあのタンポポのことです。効果は、強壮、強肝、胆汁分泌促進、消化促進、利尿、緩下、浄血、便秘、むくみなど。他にもオールラウンドの効能を持ちます。
ダンデライオンを使った飲み物は、葉・根を乾燥させた「タンポポ茶」と、根を乾燥した「タンポポコーヒー」の2つになります。ダンデライオンティーの葉には、カルシウム・鉄、カリウムなどのミネラルやビタミンB2、ビタミンCなどのビタミン類を含んでいます。
特に鉄分とカリウムが豊富で、鉄分の吸収を助けるビタミンCも含んでいますから貧血を予防してくれます。女性にはうれしいハーブティですね。
♦葉も根も腸内腸内環境浄化に協力する西洋タンポポ
ダンデライオン水溶性食物繊維でペクチンと呼ばれるものが含まれているので、便の固さを整え、同時に、腸の蠕動運動も促進してくれることから便秘解消になるのです。
加えて水溶性食物繊維は、腸内で善玉菌のエサとなり腸内環境改善もしてくれますから、便秘をしにくい体質づくりをしてくれるというわけなのです。ついでにデトックス作用、血液浄化作用と幅広い効能を持ったハーブティです。
タンポポコーヒーは、むくみや便秘解消に役立つことと、また、カフェインを含まないことが人気です。
4. 腸のぜん動運動を促進させる働きを持つペパーミント
ペパーミントは、メンソール系ハーブの代表。ミントの種類は210種類以上あると言われ、起源もエジプト時代に遡るとか…シソ科のハッカ属に所属し、主成分はメントール、フラボノイド、アズレン、タンニンその他。
さわやかな香りで頭脳を活性化する効能があると使用されてきたペパーミントですが、実は腸のぜん動運動を促進させる働きがあり便秘解消効果もあるのです。ミントは、胃腸を整え腸内のガスを体外へ出し、消化を促す作用もあるので昔から整腸剤として使用されてきました。
このように腸を活性化するミントティを飲みますと、腸の働きが活発になって、蠕動運動(ぜんどう運動)が促進され、お通じへとつながることになります。朝飲むペパーミントティーは、とても効果的です。
♦ミントの爽やかな香りが副交感神経を優位にする
胃腸は自律神経がコントロールしているため、この神経が乱れると便秘になりやすくなります。不規則な生活やストレスがありますと、どうしても自立神経が乱れ体のいろいろなところが不調になりがちです。
ペパーミントは、この自律神経を整える効果があります。ミントの爽やかな香りは、気分もリラックスできるため、副交感神経を優位となって便意を起こしやすい状態にしてくれるといわれます。
ストレスなどによって、腸の動きが停滞しがちの慢性便秘の腸をリラックスさせることで、ダブルで便秘状態を緩和します。
5.ビタミンCが腸内環境を整えるローズヒップティ
ローズヒップは南米やヨーロッパが原産地。ローズヒップとは、バラが咲いた後の実のことです。ローズヒップの特徴は、世界でい一番の栄養素があるということ。
ビタミンC、ビタミンP、ビタミンE、トマトを上回るリコピンなどのポリフェノールやβ-カロチン、また、鉄分やカルシウム、カリウムなどミネラル分がズラーと並んでします。ところで、ビタミンCが便秘解消に関わりを持っていたことは、ご存じだったでしょうか。
ビタミンCは、大腸に届いて乳酸菌などの善玉菌のえさとなって、腸内環境を整えるのです。しかもローズヒップのビタミンCはリコピンに守られて、壊れないビタミンなのです。しかも、レモンの20倍。肌細胞の活性化など美容にも勿論いいのですが、腸内環境も整えるのです。
♦ビタミンCと水溶性食物繊維との相乗作用で便秘解消!
ローズヒップティが便秘に効果があると言われているのは、水溶性食物繊維が豊富には入っているからなのです。
この水溶性食物繊維は、便の硬さを調節し排便しやすい状態にしてくれます。さらに、それは腸内の善玉菌の餌ともなりますから、善玉菌が活性化されます。
また、ローズヒップはビタミンCが豊富ですが、これも、大腸に届き、腸内善玉菌の餌になって善玉菌量を増加させます。こうしたことで、便秘の解消に役立つばかりか、腸内環境をよくしますから、腸内免疫細胞も増えて抵抗力のある体になるのです。
このビタミンCと水溶性食物繊維との相乗作用で便秘が解消され、腸内環境も改善されるということになります。すなわち、体質改善ができているというわけなのですね。
実をスプーン1にお湯を注ぎ、フタをして2~3分蒸らして出来上がり。残った実には、まだ栄養が一杯ですから、こちらも食べてしまいましょう。
まとめ
慢性的便秘解消に役立つお茶やハーブを紹介しました。便秘には原因がありますから、それに合わせてのブレンドを工夫すれば、よりあなたに合った密度の高い効能が得られることでしょう。
ただ、副作用がないと言われるハーブティですが、飲み過ぎると思わぬ副作用がでないとも限りません。また、たとえハーブでも、続けていると習慣性にもなってしまいますので、適量を心がけることも大切でしょう。
まずは、ご自分の体質に合ったハーブを見つけて、便秘体質を解消し快適な毎日をお送り下さいね。水分補給、繊維質の多い食事、軽い運動を付け加えれば、もっと良い結果が得られることでしょう。